【10月29日 AFP】逃げ出したトラを麻酔銃で仕留めたり、柔道家と対戦したり、「タフガイ」のイメージを作り上げてきたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が28日、明らかに左ほお骨付近にできた青あざをメークで隠した姿で登場し、「柔道の試合中にパンチを受けた」「美容整形手術を受けた」など、その理由についての憶測が広まっている。

 テレビ中継の際、常にメークを施す首脳もいるが、プーチン首相はこれまでノーメークだったと記者らは口をそろえる。

 ウクライナのテレビ局「1 + 1」が伝えたところによると、27日に首脳会談のため同国を訪れたプーチン首相は「ご機嫌斜め」な様子で、左のほお骨辺りに青あざらしきものが見られ、明らかに顔がはれていたという。さらに、それを隠すために「かなり下手なメーク」が施されていたという。

 プーチン首相の報道官ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)氏はこれらのうわさを打ち消し、疲労と照明のせいだと述べた。

 記者団によると、首脳による共同記者会見は短く切り上げられ、予定されていた食事会はキャンセルされたという。

 ウクライナの週刊誌Levy Beregは、「プーチンがフェースリフト?」との見出しで、プーチン首相が美容整形手術を受けたのではないかとする記事を掲載した。歯を抜いた、柔道の試合で残念なことになった、などの可能性も併せて指摘している。

 プーチン大統領は9月、モスクワ(Moscow)でイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相と会談した際、100歳を超えても権力を掌握していたいと冗談を交した。プーチン首相と親しいベルルスコーニ首相については、国内で常にフェースリフトを受けたとの噂がささやかれている。(c)AFP

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