【10月27日 AFP】イラク高等法廷は26日、故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の側近だったタレク・アジズ(Tareq Aziz)元副首相に対し、イスラム教シーア派への迫害に関与したとして「計画殺人と人道に対する罪」で死刑判決を言い渡した。

 裁判長は、判決理由について、「被告が計画殺人と人道に対する罪に関与したことを示す十分な証拠がある」と説明した。

 被告は1983年に外相に、1991年に副首相に任命され、流ちょうな英語を駆使してフセイン政権の「顔」役を務めた。2003年4月、バグダッド(Baghdad)陥落の数日後に米軍に投降した。2009年には、1992年にバグダッドの商人42人を処刑した罪で禁固15年、クルド人迫害に関与した罪で禁固7年を言い渡されており、現在服役中だ。

 この他、旧政権幹部2人にもシーア派迫害に関与したとして、死刑判決が下された。(c)AFP/Marwa Sabah

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