【10月25日 AFP】選挙不正などに絡む民主党議員の辞職に伴う衆院北海道5区補欠選挙は24日に投開票が実施され、自民党の町村信孝(Nobutaka Machimura)氏が民主党の新人候補らに大差をつけて当選した。時事通信(Jiji Press)などが同日、報じた。

 9月の内閣改造から初の国政選挙での敗北は、支持率が乱高下を続ける菅政権にとっては、大きな痛手だ。
 
 鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)前首相の辞任に伴い6月に首相の座についた菅直人(Naoto Kan)氏は、20.5%まで落ち込んでいた政権支持率を36.1%まで回復させた。だが、菅首相が巨大な財政赤字を解消するための増税を示唆すると、再び支持率が下落。7月の参院選で大敗を喫した。

 しかし、9月の民主党代表選挙で菅首相が小沢一郎(Ichiro Ozawa)元代表に勝利すると、支持率は再び60%を超えるまでに上昇。これに伴い、対中強硬派で知られる前原誠司(Seiji Maehara)氏を外相に任命するなどの内閣改造を実施したが、今月初めに行われた世論調査では、尖閣問題での政府対応への不満などから支持率は再び50%付近に下落している。(c)AFP