【10月19日 AFP】中国外務省の馬朝旭(Ma Zhaoxu)報道局長は19日、前原誠司(Seiji Maehara)外相が尖閣問題への中国の対応を「極めてヒステリック」と表現したことについて、「一国の外相があのような発言をすることに驚いている」と語った。

 さらに馬局長は「日中関係の向上と発展は両国にとっての基本的利益に合致しているのに、日本の外交当局者の最近の発言はそれと相反する」と語った。

 一方、安倍晋三(Shinzo Abe)元首相が18日、領土問題に対する中国の主張が強くなっていることを、ナチス・ドイツ(Nazi)時代の用語「生存圏(Lebensraum)」を用いて語ったことについて、馬局長は「ばかげている」と一蹴(しゅう)した。

 さらに、馬氏は、江田五月(Satsuki Eda)前参院議長が楊潔チ(Yang Jiechi)中国外相と19日に北京(Beijing)で会談したことを確認し、「友好的」だったが非公式の会合だったと述べた。(c)AFP

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