【10月14日 AFP】米国が9月にネバダ(Nevada)州の地下核実験場で核分裂連鎖反応を伴わない臨界前核実験を実施したことが12日に明らかになったことを受け、被爆地である広島と長崎の市長は強く抗議した。

 広島市の秋葉忠利(Tadatoshi Akiba)市長は13日、「激しい憤りを覚え、被爆地ヒロシマを代表して厳重に抗議する」などとする抗議文を在日米大使館に送った。米側からの返答はなかったという。

 長崎市の田上富久(Tomihisa Taue)市長は、今回の核実験は「核兵器廃絶への流れに逆行し、被爆者をはじめ長崎市民や世界の多くの人々の『核兵器のない世界』への期待を裏切ることでもあります」などと記した14日付の抗議文を長崎市のウェブサイトに掲載した。(c)AFP