【10月12日 AFP】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の長男・金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が、テレビ朝日(TV Asahi)とのインタビューで、弟である金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏への権力世襲に否定的な考えを示した。

 インタビューは9日、中国の北京(Beijing)で行われたもので、日本では12日に放映された。

 正男氏はインタビューのなかで、「1つの家族が3代続いて権力を世襲することに、個人的には反対だ」と述べた。だが、金総書記の後継に正恩氏が決まった背景には「ある内部的な事情」があるとして、「決定には従うべきだろう」と語った。

 正恩氏が後継者とされたことについては、「わたしの父(金総書記)が決定したことだと思う。だが、わたしには関係のないことだし、関心もない」と語った。

 また、正恩氏に対しては、「北朝鮮人民の生活が豊かになるよう、最善を尽くすことを願う」と述べ、「必要であれば海外からでも正恩氏を支援する用意はある」と協力する姿勢を見せた。

 正男氏は現在、マカオ(Macau)に住んでいる。(c)AFP