イスラエル首相、「ユダヤ人国家」承認を条件に入植凍結示唆
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
[
中東・北アフリカ
]
このニュースをシェア
【10月12日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は11日、パレスチナ側がイスラエルを「ユダヤ人国家」として承認するならば、ヨルダン川西岸における入植活動を凍結する用意があると語った。
国会の開会演説のなかで述べたもので、ネタニヤフ首相は「パレスチナの指導者が、パレスチナ人民に対して明確にイスラエルはユダヤ人による一国家であると認識させるならば、入植の再凍結を議会に働きかける用意がある」と語った。
この提案については、すでに内密ルートを通じてパレスチナ側に伝えてあるが、今回、初めて公の場で表明したものだという。
だが、パレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・アリカット(Saeb Erakat)交渉局長は、AFPとの電話インタビューで、ネタニヤフ首相が提示した案は、「和平交渉やイスラエルが遂行すべき義務とは何の関連もないことだ」と述べ、提案は即時に却下されたことを明かした。
米国の仲介で9月2日に再開したイスラエルとパレスチナの直接和平交渉は、2週間前にヨルダン川西岸でのユダヤ人入植者による住宅建設の10か月の凍結期限が切れたことから、パレスチナ側は凍結を延長しなければ交渉に応じないとの姿勢を貫いている。(c)AFP/Steve Weizman
国会の開会演説のなかで述べたもので、ネタニヤフ首相は「パレスチナの指導者が、パレスチナ人民に対して明確にイスラエルはユダヤ人による一国家であると認識させるならば、入植の再凍結を議会に働きかける用意がある」と語った。
この提案については、すでに内密ルートを通じてパレスチナ側に伝えてあるが、今回、初めて公の場で表明したものだという。
だが、パレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・アリカット(Saeb Erakat)交渉局長は、AFPとの電話インタビューで、ネタニヤフ首相が提示した案は、「和平交渉やイスラエルが遂行すべき義務とは何の関連もないことだ」と述べ、提案は即時に却下されたことを明かした。
米国の仲介で9月2日に再開したイスラエルとパレスチナの直接和平交渉は、2週間前にヨルダン川西岸でのユダヤ人入植者による住宅建設の10か月の凍結期限が切れたことから、パレスチナ側は凍結を延長しなければ交渉に応じないとの姿勢を貫いている。(c)AFP/Steve Weizman