【9月27日 AFP】仙谷由人(Yoshito Sengoku)官房長官は27日の記者会見で、前週末から沖縄県・尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)沖で中国の漁業監視船2隻が活動しており、撤収させるよう中国政府に申し入れたことを明らかにした。

 会見によると、海上保安庁の巡視船が領海内に侵入させないよう警戒しているという。外務省はこれまでに計4回、中国側に活動を中止するよう申し入れた。

 中国の沿岸警備当局にあたる中国漁政指揮センター(China Fisheries Law Enforcement Command)の高官は27日、AFPの取材に対し、2隻が24日から周辺海域に出動していることを認めた。

 一方、時事通信によると、前原誠司(Seiji Maehara)外相は27日、中国の程永華(Cheng Yonghua)駐日大使を外務省に呼び、前週から中国に拘束されている準大手ゼネコン「フジタ」の社員4人への領事面会を「毎日でも行ってほしい」と要求した。(c)AFP

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