【9月11日 AFP】朝鮮中央通信（Korean Central News Agency、KCNA）は11日、9月22日に北朝鮮の観光地、金剛山（Mt. Kumgang）で南北の離散家族の対面を行うため、なるべく早く実務者協議を始めたいと北朝鮮が韓国に提案したと伝えた。

　北朝鮮の赤十字が10日、韓国の赤十字に文書を送って提案したという。韓国統一省は、韓国政府はこの提案を前向きに検討していると発表した。

　3月の韓国哨戒艦の沈没で韓国と北朝鮮の関係は緊張していたが、北朝鮮は、前月拿捕（だほ）した韓国の漁船とその乗組員7人を7日に送還し、韓国に北朝鮮で起きた水害への支援を求めていた。韓国の聯合ニュース（Yonhap News）は、実務者協議で北朝鮮は、あらためてコメとセメントの支援を要請するだろうと報じている。

　前年9月、韓国と北朝鮮の離散家族の再会事業は2年ぶりに行われたが、北朝鮮が求めた食料と肥料の支援に韓国が応じなかったため、その後は離散家族の対面は行われていなかった。(c)AFP/Park Chan-Kyong