【9月8日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)と米NBCニュース(NBC News)が実施した世論調査で、米民主党が11月2日の中間選挙で共和党に大敗するとの見通しを裏付ける結果が出た。

 調査は、伝統的に中間選挙に向けた選挙運動が始まる、9月の第1月曜日の休日「レーバーデー(労働者の日、Labor Day)」の連休後に発表された。

 調査によれば、有権者はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に幻滅しており、オバマ氏がリベラルすぎると考え、遅い景気回復に悲観的な見通しを示す人が増えている。

 有権者の共和党支持は49%、民主党支持は40%で、米下院の多数派を取り戻すには十分な差がついている可能性がある。

 中間選挙では下院の全435議席、上院の全100議席のうち37議席が改選される。

 複数の第一線の専門家らは、共和党が上院で過半数となる可能性は低いが、下院では39議席増を実現して過半数を確保できるとの見通しを示している。

 共和党が仮に両議会の過半数を獲得すれば、オバマ大統領の改革政策に終止符を打ち、大統領と議会とが真っ向から対立する期間が始まることになる。

 また、調査では、有権者の景気回復への深い悲観が浮き彫りになった。「来年景気が良くなる」と答えた人は、前年の47%から減り、わずか26%にとどまった。

 さらにオバマ大統領の支持率も45%にとどまった。7日の米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)による調査でも、支持率は46%だった。歴史的に、1期目の任期中に支持率が50%を割ることは良くない兆しを示している。

 ワシントン・ポストと米ABCテレビによる調査では、オバマ氏が「リベラルすぎる」と回答した人は45%に上った。これは接戦の選挙の行く末を左右する無党派層の評価を下げる要素となっている可能性が高い。(c)AFP/Stephen Collinson