【9月7日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は6日、米大統領を連続4期務めたフランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)元大統領を引き合いに出して2012年の大統領選挙への出馬を示唆した。

 ロシア南部のソチ(Sochi)で開かれた世界のロシア研究者の組織、バルダイ・クラブ(Valdai Club)の年次総会で、プーチン氏が再び大統領になることはロシアの民主主義にとってよいことなのかと質問されたプーチン氏は「4選されたアメリカの大統領―ルーズベルトだが―もいる。法律で禁止されていなかったからだ」と述べた。

 ルーズベルト大統領は1933年から1945年まで4期連続で米大統領を務めた。任期中に世界恐慌と第2次世界大戦が起き、連合国がナチス・ドイツに勝利する直前に亡くなった。プーチン氏は2000年から2008年までロシアの憲法で認められた上限の連続2期大統領を務めた後、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)現大統領が就任し、プーチン氏は首相に就任した。

 ロシアの憲法の規定ではプーチン、メドベージェフ両氏にいずれも、2012年の大統領選挙に立候補することができる。(c)AFP