【9月1日 AFP】今月19日に総選挙が行われるスウェーデンで、王室メンバー2人が、本人たちの知らぬ間に立候補させられてしまった。

 税金の全撤廃を目指す少数政党「National Householder Party(国家世帯主党)」は8月31日、非党員200人の候補者名簿を選挙管理委員会に提出した。その中に、マデレーン王女(Princess Madeleine)と、ビクトリア王女(Crown Princess Victoria)の夫のダニエル王子(Prince Daniel)の名前があった。

 Lennart Nyberg党首はAFPに対し、「マデレーン王女は『外相に向いている』との理由で推薦された」と話した。

 王室側は、名簿に挙がった2人は政治に意欲を示しているわけではなく、本人たちが「立候補」を事前に知らされたわけでも、同意したわけでもないとコメントした。

 同国の選挙関連法によれば、政党は候補者に指名したい人物を、本人の事前の同意なく指名することができる。ある選挙管理委員は、「極めて民主主義的な考え方に基づいたものだが、風刺の目的で利用されてしまう場合もある」と話した。(c)AFP