【8月26日 AFP】韓国政府高官は26日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が同日未明に特別列車で中国を訪問した可能性があることを明らかにした。金総書記の訪中が確認されれば、今年で2回目となる。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースは、後継者と目されている三男、金ジョンウン(Kim Jong-Un)氏(27)が同行している可能性があると伝えた。

 北朝鮮では、ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領が同国で拘束されている米国人男性の解放交渉のため25日に平壌(Pyongyang)入りしたばかりで、カーター氏と金総書記の会談実現への望みは断たれたことになる。

 韓国のアナリストらは、訪問の目的について、中国側にジョンウン氏を後継者として紹介し、支持を取り付けることと、経済援助を要請することではないかと見ている。また、カーター氏の平壌滞在中の突然の訪問は、北朝鮮側が米国との緊張打開を時期尚早と見ていることの現われだと指摘する。

 なお中国・北朝鮮両政府は訪問の事実を確認していない。(c)AFP/Jung Ha-Won