【8月24日 AFP】中国の全国人民代表大会(National People's Congress、国会に相当)の常務委員会は23日、経済犯罪などを死刑適用罪から除外する刑法改正案の審議に入った。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。

 現在、死刑が適用される罪は68だが、このうち13の罪について、死刑の適用除外を審議する。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、中国の年間死刑執行数は、他国の死刑執行数を全て合わせた数よりも多いという。だが、正確な執行数は、国家機密とされており分かっていない。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が前月報じたところによると、中国で死刑が適用される主な犯罪は、殺人、強盗などの暴力犯罪だが、麻薬の密輸、汚職など暴力を伴わない犯罪44についても死刑が適用される。

 新華社によると、改正案はこのうち税金詐欺、手形使用詐欺や文化財、貴金属、希少動物の密輸を死刑の適用から外している。また、中国新聞社(China News Service)によると、75歳以上の犯罪者には死刑を適用しない規定を設けるという。(c)AFP/Robert Saiget