【8月20日 AFP】米国人の約5人に1人が「バラク・オバマ(Barack Obama)大統領はイスラム教徒」だと誤って認識していることが、19日公表された2つの世論調査結果で明らかになった。

 米タイム誌(Time)が米国人に行った調査では、「イスラム教徒は大統領選への立候補または連邦最高裁判事への就任が禁じられるべき」という回答は約3割にのぼった。

 なお、キリスト教徒で信仰心もたびたび吐露するオバマ大統領については、回答者の24%が「イスラム教徒だと思う」と答えた。同日公表された宗教と国民生活に関するピュー・フォーラム(Pew Forum on Religion and Public Life)の世論調査では、「オバマ大統領はイスラム教徒だと思う」との回答は18%だった。

 2001年の9.11米同時多発テロで崩壊した世界貿易センター(World Trade Center)ビル跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」近くにイスラム教のモスクを建設する計画について、オバマ大統領は13日、宗教の自由の見地から建設する権利を支持したが、翌14日には建設自体を支持したのではない、と発言の意図を説明している。ピュー・フォーラムの調査はこの発言の前に、タイム誌の調査は後に実施された。(c)AFP/Olivier Knox