【8月19日 AFP】韓国のラジオ放送「開かれた北朝鮮放送(Open Radio for North Korea)」は18日、北朝鮮では金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(68)の三男、金ジョンウン(Kim Jong-Un)氏のポスターや顔写真入りバッジの制作が始まっていると報じた。

 08年8月に金総書記が脳卒中で倒れて以来、推定27歳のジョンウン氏が後継者に内定したと各地で報道されてきた。北朝鮮ではジョンウン氏を神格化する作業が進められているとも言われる。

 同放送によると、国営の美術スタジオは今年4月、ジョンウン氏のポスターやバッジの大量生産を始めた。金総書記の死に備えているとも受け止められる。 

 専門家らは、この報道が正しければ、ジョンウン氏の近影が初めて使用されている可能性があると指摘する。

 北朝鮮では来月、建国以来3度目の「朝鮮労働党最高指導機関選挙のための党代表者会」が開催される。この場で、ジョンウン氏が正式に後継者に任命されるのではないかと、一部のアナリストは見ている。(c)AFP/Nam You-Sun