【8月12日 AFP】(一部更新)ペルーのアマゾン川流域に暮らす先住民らが11日、独自の政党を9月に結成すると発表した。大統領を輩出することを目指し、来年行われる大統領選にさっそく候補者を立てるという。

 65部族が参加する「ペルー熱帯雨林発展先住民協会(AIDESEP)」のアルベルト・ピサンゴ(Alberto Pizango)代表は記者会見で、政党名を「人間の選択同盟(Alliance for the Alternative of Humanity)」と発表した。略称の「APHU」は、ケチュア(Quechua)語で「首長」を意味する「apu」をもじったものだという。
 
 来年4月の大統領選には、ピサンゴ氏が出馬する意向だ。

■ペルー先住民族の歴史に一石

 ペルーの先住民には長年、国政への発言権がほとんど与えられてこなかった。公式統計によると、同国の人口2800万人のうち先住民は40万人だが、ピサンゴ氏は「100万人以上はいるはずだ」と主張する。

 同氏が大統領に選出される可能性は極めて低いとはいえ、同氏の政界進出で、先住民問題への関心は高まるだろう。(c)AFP