【8月5日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は4日に49歳の誕生日を迎えたが、米国人の実に4人に1人が、オバマ氏の出生を怪しんでいることが、3日公開された世論調査結果で明らかになった。

 ケニア人の父親と米国人の母親の間に生まれたオバマ氏について、ハワイ(Hawaii)生まれというのは偽りで、実は外国生まれで大統領の資格はないとの主張は、保守派の間で2008年の米大統領選のころからもてはやされている。保守派のラジオ・パーソナリティ、ラッシュ・リンボー(Rush Limbaugh)氏が好んでとりあげた話題でもあり、「バーサー(Birther)運動」と呼ばれている。 

 米テレビ局CNNと民間調査会社オピニオン・リサーチ(Opinion Research CorporationORC)が実施した調査では、回答者の27%が「オバマ氏は出生を偽っている」、もしくは「オバマ氏の出生証明書は偽物」と考えていた。

 また、オバマ氏が米国内で生まれた点に「疑う余地は全くない」と42%が答えた一方、出生地がハワイであることについては29%が「多分、そうだと思う」と回答し、確信を持っている人の割合は下がった。

 オバマ大統領の出生をめぐる憶測が絶えないことから、ハワイ州政府はオバマ氏の出生証明書の写しを公開している。オバマ氏が生まれた1961年の地元紙2紙には、同氏の誕生広告が掲載されている。(c)AFP

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