【8月4日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は2日、同国南部のソチ(Sochi)で記者団に対し、2012年の次期大統領選挙にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が立候補するならば、自らは出馬しないことを示唆した。

 プーチン氏はロシア大統領を2期8年務めた後、憲法の規定に従って2008年に大統領職を退いた。プーチン氏が後任に指名したメドベージェフ氏が選挙を経て08年に大統領に就任した後、自らは首相に就任し、多くの権限を首相職に移した。プーチン氏が2012年の大統領選に立候補することは可能だ。

 プーチン、メドベージェフ両氏はここ数か月、2012年の大統領選挙については曖昧な態度に終始しているが、ロシアの政治専門家の間ではプーチン氏が出馬して圧倒的な勝利を収めるのが既定路線だと見られている。

 ロシアの独立系調査機関レバダ・センター(Levada Center)が6月に行った世論調査では、2012年の大統領選についてプーチン氏を支持すると答えた人がメドベージェフ氏を支持すると答えた人の約2倍に上った。(c)AFP