【8月3日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアが、スマートフォン「ブラックベリー(Blackberry)」の主要機能の一部を使用禁止しようとしている動きについて、製造メーカーのカナダ携帯情報端末大手リサーチ・イン・モーション(Research In MotionRIM)は2日、ユーザーに対し、セキュリティを犠牲にすることはないと保証した。

 UAEとサウジアラビア両国政府は、ブラックベリーのメッセンジャーやメール、ウェブ検索といった主要機能が、違法行為に使用される恐れがあるとして、使用を禁止する姿勢だ。
 
 RIMは声明で「複数の政府」と、セキュリティ問題について議論している点を認めつつ、「各国政府の規制上の要件を尊重はするが、企業や消費者のセキュリティやプライバシーに対するニーズも尊重する」と述べ、両国によるブラックベリーの機能の一部使用禁止を受けても「ブラックベリーの一貫性やセキュリティを犠牲にすることはない」と明言した。

 サウジアラビアには70万人、またドバイ(Dubai)首長国を中心に国際ビジネスの拠点として自らの地位をアピールしているUAEには、50万人のブラックベリー・ユーザーがいる。

 RIMは特に企業顧客に対し、メールやメッセンジャーで送受信される企業秘密が危険にさらされる不安はないことを示そうとしており、「ブラックベリーのセキュリティー体系は、無線通信による情報の送受信を企業顧客に提供しつつ、同時にRIMを含む他者がいっさいそのデータにアクセスすることができないという信頼をも提供できるよう設定されている」と強調している。(c)AFP/Marlowe Hood

【関連記事】新型ブラックベリー、米国で12日に発売