【7月31日 AFP】コロンビアとベネズエラの関係が悪化する中、ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は30日、間もなく任期満了を迎えるコロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領がこの時期に「何をやってもおかしくない」として、対コロンビア国境地帯へ軍部隊を配備したことを発表した。

 コロンビアのウリベ大統領は今月中旬、左翼ゲリラ1500人をベネズエラが国内にかくまっているとして非難。チャベス大統領はこれを強く否定し、22日にコロンビアとの外交関係を断絶した。

 チャベス大統領は、ベネズエラ国営VTVテレビの電話インタビューに対し、8月7日に任期満了を迎えるウリベ大統領が「残りわずかな任期で何をやってもおかしくない」と述べ、「われわれは軍部隊、空軍、歩兵隊を配備した。誰も動揺させたくなかったので、静かに行動した」と語った。

 チャベス大統領は、配備した兵器や部隊の正確な数については明らかにしなかった。

 また、チャベス氏は、コロンビアによる攻撃が起きた場合に、米国がコロンビアを支援するようであれば、米国への石油の供給を停止するとの警告も発している。(c)AFP