【7月24日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の2人の娘は米ホワイトハウス(White House)ですくすくと成長しているのかもしれないが、だからといって米国人の少女たちの通過儀礼である「ベビーシッター」の体験を我慢しなければならないということではない。

 緩やかに修復の続く米経済のかじ取りに頭を悩ませているオバマ氏は、ABCテレビのインタビューで、娘のマリアちゃん(12)とサーシャちゃん(9)にも貯蓄や利益、資金管理などを教え始めていると語った。

 ABCテレビの番組『グッドモーニング・アメリカ(Good Morning America)』に出演したオバマ氏は、「今マリアとサーシャには小遣いを与えている」と語った。

「彼女たちは十分大きくなったので、ベビーシッターでお金を稼ぐことができるだろう。2人とももう自分の口座を持っているよ」(バラク・オバマ米大統領)

 大統領の娘たちがベビーシッターをするとなると、その名声だけでなく、大統領の娘たちに同行する米大統領警護隊(US Secret ServiceUSSS)による警備も見込めるため、親たちから引っ張りだこになるかもしれない。

■家計の苦しさに共感

 前週署名した金融規制改革法案の中で、消費者保護機関の設立を盛り込んだことを強調するオバマ氏は、自らとミシェル(Michelle Obama)夫人も、米国人が直面している家計の圧迫感からかけ離れているわけではないと説明する。

「ほんの数年前には、わたしたちも高いクレジットカードの(支払い)残高があり、2人の娘を大学に進学させるための貯蓄に苦労していた」

「いまも2人で退職後のことを考えていて、年金口座を眺めながら、わたしたちは十分な資産を貯蓄できるのだろうかと考え込むこともある」

 オバマ氏は最近になって経済的な安定を確保したが、その大半はオバマ氏が出版したベストセラー本からの収入だった。

 オバマ家の2009年の調整後総所得は550万ドル(約4億8000万円)。大半は印税収入で、連邦所得税として180万ドル(1億6000万円)を納めた。(c)AFP