【7月21日 AFP】デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は20日、就任後初めて訪米し、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と会談した。キャメロン首相は会談後、英エネルギー大手BPによるメキシコ湾(Gulf of Mexico)での米史上最悪の原油流出事故について、「環境や漁業、観光産業などにとって大惨事だ。その点ははっきり理解している」と語り、米国民の怒りを鎮めようとする姿勢を示した。

 キャメロン首相は、流出原油で汚染された数百マイルにわたる海岸地帯の洗浄作業や、漁業・観光産業で損害を被った数千人の被害者にBPは責任を持たなければならないと強調した。

 BPはすでに洗浄作業や被害者への補償などで40億ドル(約3500億円)を支出しているが、キャメロン首相はBPの安定はすべての人びとの利益になるとも述べた。

 BPは同日、事故対策費用捻出のため、前月発表した100億ドル(約8700億円)の資産売却計画の一環として、パキスタン国内の資産を売却する意向を明らかにした。(c)AFP