【7月6日 AFP】イランの航空当局者は5日、英国やドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)の空港当局がイランの旅客機への給油を拒否していると発表した。

 イラン航空会社組合の幹部はイラン学生通信(ISNA)に対し、「イランに対する米国の一方的な制裁法が成立した前週から、3か国の空港はイランの航空機に対する給油を拒否している」と語った。この措置によって、欧州へ乗り入れている国営イラン航空(Iran Air)と民間大手のマハンエア(Mahan Air)の運航に支障が出ているという。

 一方、英国政府は、「現在のところ、英国内で給油が拒否されているという事態は承知していない」としているほか、ドバイ(Dubai)の空港当局も、「ドバイ国際空港(Dubai International Airport)を利用するイランの航空機は、依然として給油を受けている」と語っている。

 また、イラン航空のドイツ事務所も、イランでの給油拒否報道を否定していることに加え、ドイツ運輸・建設省は、米国および国連(UN)による制裁には、イランの旅客機への給油は含まれていないと述べている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は前週、これまでで最も厳しい対イラン制裁法に署名。同国の核開発能力に資金面で打撃を与え、国際社会での孤立を深めるだろうと述べていた。(c)AFP/Jay Deshmukh