【7月5日 AFP】アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)カリフォルニア(California)州知事は2日、同州の高速道路作業員が、高速道路の壁に描かれた星条旗の壁画を「落書き」とみなして塗りつぶしたことに怒りをあらわにした。

 問題の壁画は2001年に発生した米同時多発テロの犠牲者を追悼して、サンフランシスコ(San Francisco)とシリコンバレー(Silicon Valley)を結ぶ高速道路680号線のコンクリートの擁壁に10.5メートルにわたって描かれたもの。

 同知事は今回の出来事について、「愛国的な星条旗の壁画が州職員によって塗りつぶされたことがわかった。8年半にわたって高速道路を走る人たちの気持ちを鼓舞し続けた壁画を描いたアーティストには謝罪したい」と述べた。

 壁画の作者のエリック・ノダ(Eric Noda)さんはテレビ局KTVU-TVに対し、「落書きだと思われたなんて。よく描けた星条旗だし、米国の一部だと思っていた」と当惑気味に語った。(c)AFP