イラン大統領、核交渉を2か月間「凍結」
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【6月29日 AFP】マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)イラン大統領は28日、イランの首都テヘラン(Tehran)で開かれた記者会見で、核交渉を2か月間凍結して欧米主要国にペナルティーを科すと述べ、いくつかの交渉再開の条件を示した。
会見で、核交渉に応じる時期について聞かれたアフマディネジャド大統領は、「(国連)安全保障理事会(UN Security Council)の悪しき態度や、安保理で追加制裁決議が採択されたことにより、われわれは交渉を延期する。これは、(欧米主要国が)他の国との交渉の仕方を訓練するためのペナルティーだ」と述べた。
さらに、イランはより多くの国に核交渉に加わってほしいと望んでいることに加え、欧米主要国はイスラエルが備蓄している核兵器について明らかにしなければならない、それこそが交渉で求めていることだと話し、交渉再開は8月末にあたる(ペルシア暦)モルダード月の月末になるとの見通しを示した。
イランがウラン濃縮停止を拒否したため、国連安保理は9日、イランに対し4回目となる追加制裁決議を採択している。
一方、アフマディネジャド大統領は、低濃縮ウランの国外搬出計画について、イランは交渉の準備はできているが「交渉は、テヘラン宣言に基づいて行う。何か加える必要があるとは考えていない。むろん、フランス、ロシア、米国が交渉に来るのならば、こちらからはイラン、トルコ、ブラジルが加わる」と述べ、燃料の「交換は約束履行の方法であり、対決に優る」と話した。
イラン、トルコ、ブラジルの3国は前月17日、イランの低濃縮ウランをトルコへ搬出後、高濃縮ウランをロシア、フランスから搬入することを想定した計画を提案した「テヘラン宣言」に署名している。(c)AFP/Farhad Pouladi
会見で、核交渉に応じる時期について聞かれたアフマディネジャド大統領は、「(国連)安全保障理事会(UN Security Council)の悪しき態度や、安保理で追加制裁決議が採択されたことにより、われわれは交渉を延期する。これは、(欧米主要国が)他の国との交渉の仕方を訓練するためのペナルティーだ」と述べた。
さらに、イランはより多くの国に核交渉に加わってほしいと望んでいることに加え、欧米主要国はイスラエルが備蓄している核兵器について明らかにしなければならない、それこそが交渉で求めていることだと話し、交渉再開は8月末にあたる(ペルシア暦)モルダード月の月末になるとの見通しを示した。
イランがウラン濃縮停止を拒否したため、国連安保理は9日、イランに対し4回目となる追加制裁決議を採択している。
一方、アフマディネジャド大統領は、低濃縮ウランの国外搬出計画について、イランは交渉の準備はできているが「交渉は、テヘラン宣言に基づいて行う。何か加える必要があるとは考えていない。むろん、フランス、ロシア、米国が交渉に来るのならば、こちらからはイラン、トルコ、ブラジルが加わる」と述べ、燃料の「交換は約束履行の方法であり、対決に優る」と話した。
イラン、トルコ、ブラジルの3国は前月17日、イランの低濃縮ウランをトルコへ搬出後、高濃縮ウランをロシア、フランスから搬入することを想定した計画を提案した「テヘラン宣言」に署名している。(c)AFP/Farhad Pouladi