【6月28日 AFP】キルギスで27日、新憲法案の是非を問う国民投票が行われた。ローザ・オトゥンバエワ(Roza Otunbayeva)暫定大統領は新憲法が承認されたと発表した。

 議会制民主主義を目指す憲法案の承認は、クルマンベク・バキエフ(Kurmanbek Bakiyev)前大統領が失脚した4月の政変後に発足した暫定政府の正統性を示す上で極めて重要だ。

 今月、多数派のキルギス人と少数派のウズベク系住民による民族衝突で数百人が犠牲となり、国家が崩壊に向かっているとの懸念が渦巻く中、暫定政府は国民投票の実施に踏み切った。

 オトゥンバエワ暫定大統領は投票終了の数時間後、「反対派の激しい攻撃にもかかわらず、新憲法は承認された」と述べ、移行期間に自身が大統領を務めることも承認されたと発表した。

 暫定大統領は情報源を示さなかったが、中央選管の発表でも、開票率90%時点で新憲法への支持は90.7%、不支持は7.96%と、支持が圧倒的だった。最終結果の発表には2日かかる見通し。

 投票率は暫定大統領によると65%、中央選管によると69%と予想外に高い投票率となった。(c)AFP/Benoit Finck