【6月25日 AFP】米国を訪れているロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は23日、米カリフォルニア州のシリコンバレー(Silicon Valley)にある米ツイッター(Twitter)本社を短時間見学した。

 従業員が大勢詰めかけた同社6階のカフェテリアで、同社共同創業者のエバン・ウィリアムス(Evan Williams)氏やビズ・ストーン(Biz Stone)氏がメドベージェフ大統領のために、同社のマイクロブログサービス「ツイッター」の集中講義を行った。

 140文字以下の簡潔なメッセージやウェブのリンク先をやりとりできるツイッターサービスを使って、大統領はアカウント「@KremlinRussia(アット・クレムリン・ロシア)」からロシア語で「こんにちは、みなさん。わたしはいま、ツイッターをしています」と初めての「つぶやき(ツイート)」を発した。

 メドベージェフ大統領はすぐさま「きょう、アップル(Apple)やヤンデックス(Yandex)、シスコ(Cisco)などのシリコンバレーの企業を訪問します」と2つ目のつぶやきを発し、ツイッター愛好家になりそうな様子を見せた。

 メドベージェフ大統領はロシアを発つ前、ハイテク企業のハブ拠点であるシリコンバレーは将来、ロシアで行われる近代化プロジェクトにとって「きわめて興味深い」と述べ、シリコンバレーの経験を生かしてロシアを近代化できると話していた。

 優先プロジェクトの1つとして、大統領は、モスクワ近郊のSkolkovoを「ロシアのシリコンバレー」と位置づけ、同地にイノベーションセンターを建設することを挙げている。このプロジェクトは、ロシア内外の優秀な科学者を集め、原子力技術や生物医学(バイオメディカル)技術、エネルギー、通信分野の研究開発に専念させるのが目的だ。

 メドベージェフ大統領は米国訪問後、カナダで今週末から開催される主要国(G8)首脳会議と20か国・地域(G20)首脳会合に出席する。(c)AFP/Glenn Chapman