【6月21日 AFP】韓国教育科学技術省の高官は21日、AFPに対し、北朝鮮が「核実験に成功した」と発表した2日後の5月14日、北朝鮮との境界付近、江原道・高城(Goseong)郡の巨津(Geojin)にある観測施設で、希ガス「キセノン」を通常の8倍の濃度で検出していたことを明らかにした。キセノンは核実験の副産物として発生する。

 核融合は高度な技術を要するため、韓国では北朝鮮による核融合成功の発表は疑問視されていたが、キセノンの検出を受け、韓国紙・朝鮮日報(Chosun Ilbo)は21日、北朝鮮が核融合技術の開発に向けた何らかの小規模な核実験を実施した可能性もあると伝えた。

 一方、教育科学技術省の高官は、核爆発の際に起きる地震が発生していないことに触れ、キセノンが「どこか別の原子炉から届いた可能性や、まだ完全に把握していない理由によるものである可能性がある」と述べた。(c)AFP