【6月20日 AFP】46人が死亡した3月26日の哨戒艦沈没事件をめぐり北朝鮮との緊張が高まる中、韓国政府は大量破壊兵器拡散防止構想(Proliferation Security InitiativePSI)の運営委員会に相当するオペレーション専門家会合(Operational Experts GroupOEG)に参加する方針を固めた。聯合(Yonhap)ニュースが20日、外交通商部関係者の話として伝えた。

 PSIは、大量破壊兵器の拡散を阻止するため、2003年に当時のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の提唱で発足した。参加国は、武器輸送中とみられる船舶を停船させて捜索することが認められている。

 20か国で構成されるOEGはPSIの中心的な役割を果たしており、韓国政府には11月に日本で開催されるOEGの会議で正式メンバーになれば、大量破壊兵器の拡散に関与しているとみられている北朝鮮情報の入手が容易になるとの期待がある。

 韓国が前年、PSIの訓練に部分的に参加した際、北朝鮮は「宣戦布告だ」と非難した。PSIの訓練は今年も行われる予定だ。(c)AFP/Cat Barton