【6月16日 AFP】イランのアリ・アクバル・サレヒ(Ali Akbar Salehi)原子力庁長官は16日、医療などに使う放射性同位体(ラジオアイソトープ)製造用の原子炉を設計中であることを明らかにした。国営テレビのウェブサイトが報じた。

 近く着工する予定で、完成すれば製造能力はテヘラン(Tehran)の研究施設にある既存の原子炉を超える見通しだという。

 原子炉は国内の東西南北それぞれの地域に建設する計画で、製造した放射性同位体は、近隣諸国やイスラム国に輸出するという。

 サレヒ長官は、イランに対し対話と圧力の「デュアル・トラック」で臨む欧米諸国と対抗するにはイランも同様の対応が必要だと説明。その内容について、第1段階は「誠実を基本とする対話」、第2段階は「敵国からの圧力に対抗するための核計画の遂行」と論じた。(c)AFP