【6月11日 AFP】デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は10日、メキシコ湾(Gulf of Mexico)で続く英エネルギー大手BPの原油流出問題についてバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と近く協議する意向を示した。12日か13日に行われると見られている。

 英国の政治家や企業トップは、米国で「反英感情」が高まってほかの企業にも影響が及ぶのではと懸念している。キャメロン首相はそうした声に配慮したものとみられる。

 首相は同日、訪問先のアフガニスタンで「環境が破滅的な状態になっているため、米政府のいら立ちは理解できる。すべての人が、できることはすべてやってほしいと願っている」と述べた。

 一方、米国務省は、事故は両国間の「緊張」を生むものではなく、同盟関係には何ら影響しないとしている。

 BPは前週、米ルイジアナ(Louisiana)州沖80キロの地点にあるパイプに原油流出防止用キャップを装着。これにより現在、日量約1万5000バレルの原油を回収できているが、原油は現在も流出を続けている。

 なおBPの株価は、4月20日の事故発生以来、40%以上下落している。(c)AFP/Katherine Haddon