【5月28日 AFP】米空軍は26日、極超音速航空機X51A「ウエーブライダー(Waverider)」の初飛行試験を実施した。

 米空軍発表によると、B52爆撃機に搭載されて米カリフォルニア(California)州のエドワーズ空軍基地(Edwards Air Force Base)を飛び立った「ウエーブライダー」は、高度およそ1万5000メートルで分離した後、太平洋上空を約3分半にわたって飛行。最高高度は約2万メートルに達し、最高速度マッハ6を記録した。

 極超音速航空機による、これまでの最長飛行時間は、米航空宇宙局(NASA)のX43機が達成した12秒。

「ウエーブライダー」は米航空機大手ボーイング(Boeing)と米プラット&ホイットニー・ロケットダイン(Pratt & Whitney Rocketdyne)が開発・製造を手がけた無人攻撃機。開発の背景には、はるか遠くの攻撃対象を1時間以内に攻撃できる通常兵器「通常型即応グローバルストライクシステム(CPGS)」の開発をめざす米戦略がある。(c)AFP