【5月26日 AFP】北朝鮮は25日、韓国が哨戒艦沈没事件について北朝鮮の魚雷攻撃によるものと断定したことに抗議し、両国間の通信も含むすべての南北関係を断絶すると発表した。両国の共同事業である開城（Kaesong）工業団地からの韓国人関係者の追放、韓国の船舶・航空機の北朝鮮領海・領空通過の禁止などの措置をとるという。

　北朝鮮の国営朝鮮中央通信（Korean Central News Agency、KCNA）によると、同国の祖国平和統一委員会（Committee for the Peaceful Reunification of Korea）は、哨戒艦事件をめぐる韓国側の主張について、宣戦布告に等しいとする声明を発表。その中で、南北関係の凍結と対南不可侵合意の破棄を宣言した。

　この声明により、韓国の国際合同調査団が前週発表した調査報告に端を発した地域の緊張は一層高まった。この調査報告は、3月26日に発生し46人の犠牲者を出した韓国の哨戒艦「天安（Cheonan）」の爆発・沈没事件について、北朝鮮の潜水艦からの魚雷攻撃によるものだと断定していた。(c)AFP