【5月19日 AFP】米国は18日、イランに対する追加制裁決議案を国連安全保障理事会(UN Security Council)に提出した。イラン政府は先日、低濃縮ウラン国外搬出で合意しているが、米国はこれを核問題解決への努力を行き詰まらせるものだとして認めない考えだ。

 米当局者によると、決議案には、武器禁輸措置の拡大や金融制裁、ウラン採掘や弾道ミサイル開発などの海外活動の禁止などが盛り込まれているという。さらに、この当局者は記者団に対し、「決議案は、港湾や公海上での貨物検査について包括的かつ新たな枠組みを確立するものだ」と語った。

 決議案は、常任理事国のうちイランへの制裁に慎重姿勢を見せてきた中国とロシアも賛成しており、現在、非常任理事国10か国の間で協議が行われている。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は決議案提出前、「ロシアと中国の協力を得て、強力な決議案ができた」と語っていた。(c)AFP/Herve Couturier