【5月14日 AFP】タイ・バンコク(Bangkok)で13日、繁華街を占拠しているタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」、通称「赤シャツ隊」が、周辺道路の封鎖を開始した軍と衝突し、1人が死亡、8人が負傷した。UDDの強硬派指導者、カティヤ・サワディポン(Khattiya Sawasdipol)陸軍少将が撃たれて重体となっている。

 占拠地域付近には、銃声や連続する大きな爆発音が響いた。AFP記者によると、周辺道路の封鎖を阻止しようとする赤シャツ隊に軍が発砲し、赤シャツ隊の1人が頭を銃撃された。

 警察当局はその後、この衝突で1人が死亡したと発表した。病院関係者によると、8人が負傷した。

 また、カティヤ少将が、占拠地域付近で新聞記者のインタビューに応じている最中に頭を撃たれ、重体となっている。少将の側近はAFPの電話取材に対し、軍のスナイパーに狙撃された可能性を指摘した。

 この数時間前、軍は、占拠地域への人の流入を防ぐため、周辺道路を封鎖しスナイパーを配置すると警告していた。

 カティヤ少将は、アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相が提案した和解のためのロードマップ(工程表)について、赤シャツ隊に対し公然と「受け入れ拒否」を求めていた。(c)AFP/Anusak Konglang