【5月13日 AFP】(写真追加)バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は12日、アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領とホワイトハウス(White House)で会談した。

 両国関係は、オバマ政権によるカルザイ政権批判をきっかけに冷え切っており、数週間前にはカルザイ大統領が欧米による内政干渉を批判したばかり。そのため、両国の同盟関係は緊張し、アフガン駐留米軍3万人増派計画は複雑化していた。

 だが、この日の会談でオバマ大統領は、腐敗撲滅の取り組みやガバナンス(統治)などで進展が見られるとして、カルザイ大統領を評価。こうした着実な進歩により、2011年7月までに駐留米軍の撤退を開始するという米政府の目標は達成可能との自信を示した。さらに、カルザイ大統領が進める旧支配勢力タリバン(Taliban)との和解について、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との関係を断ち、暴力を放棄したタリバンのメンバーであれば、社会復帰を支持する考えを示した。

 カルザイ大統領はこれに対し、米国からの支援をアフガニスタン国民のより良い将来のために有効に使うと約束した。

 オバマ大統領は会談後の記者会見で、両国関係が悪化しているとのこれまでの報道は「誇張されている」と繰り返した。(c)AFP/Stephen Collinson