【5月3日 AFP】中国北東部・丹東(Dandong)の中朝国境にある「中朝友誼(ゆうぎ)橋」の中国側当局者は3日、AFPの電話取材に対し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が同日、中国に到着したと述べた。

 この当局者は、「金氏は午前5時に到着した」「公安局と軍から(金総書記が北朝鮮から訪問する)午前中は観光業務を中止するよう通達があった」と語った。

 一方、遼寧(Liaoning)省の鉄道当局者も同日、北朝鮮の特別列車が通過したのを確認したことを明らかにした。

 金総書記の中国訪問は4年ぶり。中国は北朝鮮に食糧や燃料などを提供する主要な援助国で、北朝鮮に圧力をかけることのできる数少ない国の1つだ。専門家らは、今回の訪問において中国側が支援と引き換えに、暗礁に乗り上げている北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の再開を金総書記に強く求めるのではないかと見ている。(c)