【5月2日 AFP】メーデーの1日、ギリシャで欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの支援の条件になる厳しい財政再建措置に反対する抗議行動が行われた。

 首都アテネ(Athens)では警察発表で約1万5000人がデモに参加し、材木や火炎瓶を持った一部の若者が警官隊と衝突し、警察は催涙弾を使用した。北部の都市テッサロニキ(Thessaloniki)でも警察は、5000人がデモに参加し警察が催涙弾を使用したと発表した。

 財政破綻の危機に瀕したギリシャ政府は、欧州連合と国際通貨基金から約1200億ユーロ(約15兆円)規模の融資を受ける方向だが、その条件として厳しい政府支出削減と増税が求められると見られている。

 ギリシャ政府筋によると、ヨルギオス・パパンドレウ(Georgios Papandreou)首相が率いる内閣は2日午前9時30分(日本時間同日午後3時30分)に閣議を行い、テレビで財政再建措置について発表する予定。(c)AFP