【4月26日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で26日、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派の「赤シャツ隊」が市内の集会拠点への取り締まりに備えて準備する中、今度は、黄色をシンボルカラーにした反タクシン派の「黄色シャツ隊」が、赤シャツ隊に対する抗議行動の準備を始めた。

 非常事態宣言を無視して首都中心部で大規模な抗議デモを続ける赤シャツ隊に対し、黄色シャツ隊は、当局が対策をとらないのであれば「国を守るために」自らが行動をとると警告していた。黄色シャツ隊の設定した期限は1週間だったが、その期限もついに切れた。しかし、今月に2度もの流血の事態を起こし、26人が死亡、数百人が負傷した抗議デモは終わる気配がない。

■各地で手投げ弾攻撃が相次ぐ

 25日にも、バンコク市内にあるバンハーン・シーラバアーチャー(Banharn Silpa-archa)元首相の私邸で手投げ弾による攻撃があり、警官3人を含む11人が負傷した。また、タイ北部チェンマイ(Chiang Mai)県でも地元警察署をねらった手投げ弾による攻撃があったが、負傷者は出ていない。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai