【4月26日 AFP】イランの革命防衛隊(Revolutionary Guards)は25日、地対艦ミサイルと艦対艦ミサイル計5発の発射試験を行った。国営イラン学生通信(ISNA)が報じた。

 革命防衛隊は戦略的に重要なペルシャ湾(Persian Gulf)のホルムズ海峡(Strait of Hormuz)で22日から4日間にわたり軍事演習「Prophet V」を実施し、25日はその最終日だった。

 イラン学生通信は、それぞれ射程が異なる国産ミサイル「ナスル(Nasr、勝利)」、「サエゲ(Saeqeh、稲妻)」、「ヌール(Noor、光)」の試験を行ったとアハマド・バヒディ(Ahmad Vahidi)国防軍需相が語ったと伝えた。バヒディ国防軍需相によると、サエゲは「適切な弾頭を積んだ巡航ミサイル」だという。これに先立ち国営テレビも、5発のミサイルが同時に目標に命中したと伝えていた。

■「レーザー兵器」も?

 また、数機の国産無人機も演習に参加し、「敵の動きを地上部隊に伝えた」という。国境を接するアフガニスタンに駐留する米軍はイランの無人機に神経を尖らせている。さらにバヒディ国防軍需相は「国産のレーザー兵器」も試験し、「100%の正確さで目標に命中した」と述べたが、詳細については明らかにしなかった。

 イランは、イスラエルや中東にある米国の施設を攻撃できるミサイルを保有しているとしているが、西側の軍事専門家の間では、イランの弾道ミサイル開発計画がその主張通りの成果を収めているのか疑問視されている。

 22日は、1979年のイスラム革命を率いた最高指導者故ホメイニ(Ruhollah Khomeini)師の命令によって革命防衛隊が発足してからちょうど31年目だった。(c)AFP/ Farhad Pouladi