【4月21日 AFP】総選挙が来月6日に迫った英国で20日、民間調査機関などによる最新の政党支持率調査で、野党第2党の自由民主党が躍進し、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相率いる与党・労働党が3位に沈んだことが分かった。

 これまで中道左派の自由民主党は、保守党と労働党の二大政党の壁に阻まれ続けてきた。だが、前週放映されたテレビ党首討論で、自由民主党のニック・クレッグ(Nick Clegg)党首が視聴者から高い評価を得たことを機に、今回の調査で野党第1党・保守党に次ぐ第2位に躍り出た。

 英紙ガーディアン(Guardian)に掲載された民間調査機関ICMの調査結果は、1位が保守党で33%、2位自由民主党で30%、3位が労働党で28%となっている。1位の保守党が前回調査から4ポイント減らしているのに比べ、2位の自由民主党は10ポイントも増やした。労働党は、前回調査時から3ポイント減。

 また、大衆朝刊紙デーリー・エクスプレス(Daily Express)の世論調査でも、自由民主党は前週から12ポイントも伸ばした29%の支持を獲得して2位となった。32%で1位を維持した保守党だが、前週からは7ポイント減となった。労働党は26%で3位。前週からは5ポイント減らした。

 自由民主党の躍進は、これまでの調査で優勢が伝えられていた保守党に、揺さぶりをかけることとなりそうだ。(c)AFP