タクシン派幹部、ホテル窓からロープで逃走 治安部隊が包囲
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【4月16日 AFP】タイ治安当局は16日、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派の指導者らが滞在していたバンコク(Bangkok)北部のホテルを包囲し逮捕しようとしたが、1人として拘束できずに逃走されて終わった。テレビ映像は、国外逃亡中のタクシン元首相が所有するとみられるバンコク郊外のSCパークホテルの窓から、ロープを伝って支持者らの集まる庭に脱出する「赤シャツ隊」こと「反独裁民主統一戦線(UDD)」の幹部の様子を報じた。
タイ当局は、4月初旬に現政権の退陣を求めるデモを率い国会議事堂に突入したUDD幹部らに逮捕状を出しており、ステープ・トゥアックスバン(Suthep Thaugsuban)副首相は作戦前、全国放送のテレビ演説で「テロリスト」と赤シャツ隊の指導者たちが潜伏する建物を特殊部隊が包囲したと発表していた。作戦後、政府報道官はメディアに対し「失敗した」と認めた。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai