【4月10日 AFP】マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」で、高齢の有権者を「coffin dodgers(なかなか棺おけに入らない奴ら)」と呼び、ライバルたちを汚くののしっていた英国の政治家が、5月の総選挙の出馬取り消しの処分を受けた。

 出馬が取り消されたのは、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相率いる与党労働党(Labour Party)から立候補予定だったスチュアート・マクレナン(Stuart MacLennan)氏(24)。スコットランド北東部モレー(Moray)の選挙区から出馬予定だった。

 マクレナン氏はツイッターで、保守党のデービッド・キャメロン(David Cameron)党首を「twat(嫌なやつ)」と論評。ツイッターの内容が報道されたことを受けて、マクレナン氏は「不快な」メッセージに対する謝罪を表明していた。

 現在、マクレナン氏のアカウントは削除されているが、スコティッシュ・サン(Scottish Sun)紙によると、野党・自由民主党(Liberal Democrats)のニック・クレッグ(Nick Clegg)党首を「bastard(ろくでなし)」と呼び、労働党のベテラン議員を「idiot(大ばか)」と呼んでののしったりしていたという。

 野党側は、マクレナン氏のコメントを「下品」で「恥ずべき」と非難し、立候補を辞退するか取り消しされるべきだと要求。労働党は当初、マクレナン氏を支持する姿勢を示していたものの、一転して出馬取り消しを決めた。

 労働党の広報担当者は、「コメントをすべて読み終えたスコットランドの労働党はその内容に激怒し、スコットランドの党総書記が、労働党の党員資格停止の処分を決定した」と説明した。

 マクレナン氏は、「ほんとうに申し訳ない。わたしは愚かだったし、自分の愚かさに適切な高い代償を支払った」と謝罪している。(c)AFP