【4月3日 AFP】タイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派のデモ隊、通称「赤シャツ隊」数万人が3日、首都バンコク(Bangkok)の観光名所エラワン寺院(Erawan Shrine)や5つ星ホテル、ショッピングセンターなどに近い大交差点を占拠し、政府の退陣を要求した。

 うだるように暑い天気にもかかわらず、警察発表によれば3日午前中に約6万人が集会に参加した。赤いシャツを着たタクシン元首相支持派は3月中旬から、アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相の退陣を求める集会を重ねている。

 前日には赤シャツ隊の抗議集会で旅行客が逃げてしまうことを恐れるホテル関係者や観光業界の幹部らが「赤シャツ隊に対抗する集会」も開催したが、そんな動きをよそに首都の観光地域の中心に登場したデモ隊によって交通は混乱し、いくつかのショッピングモールは閉鎖を余儀なくされた。ただし概して平和的な集会で、外国人旅行客は一部困惑していたものの、おおかたは平然と眺めていた。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai