【3月31日 AFP】韓国大統領府は31日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong Il)総書記が間もなく中国を訪問する可能性が極めて高いと発表した。訪中は、核問題をめぐる6か国協議への北朝鮮の復帰を示唆する動きである可能性もある。

 韓国大統領報道官は会見で、「金正日氏が中国を訪問する可能性が極めて高い。状況をつぶさに監視している」と語った。

 また、韓国の聯合(Yonhap)ニュースは外交筋の話として、早ければ4月1日か2日にも金総書記が訪中に出発する可能性があると伝えた。韓国政府高官は、金総書記が間もなく中国を訪問する兆候があると述べ、中国国境沿いの遼寧(Liaoning)省丹東(Dandong)や北京(Beijing)で通常とは異なる活動が行われていると語った。

 金総書記は2000年、01年、04年、06年に中国を列車で訪問している。

 金総書記が今年訪中するとすれば、それは経済支援を求めるためだとの分析もある。また、支援の見返りに、中国政府が議長を務める6か国協議に復帰する可能性もあるという。(c)AFP