【3月30日 AFP】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さん率いる国民民主連盟(National League for DemocracyNLD)は29日、中央執行委員会を開き、今年11月下旬にも予定されている約20年ぶりとなる総選挙をボイコットすることを決めた。

 NLDは、ミャンマーの軍事政権が制定した政党登録法が定める政党登録を行わない方針。同法に従った場合、NLDはスー・チーさんを党から除名する必要に迫られることに加え、軍政の憲法を認めることになるためだ。

 一方、政党登録を行わないことで、NLDは6週間以内に解党される。

 NLDの広報担当者、ニャン・ウィン(Nyan Win)氏は、「われわれの目的は、法律上のNLDの存在ではない。政策の生き残りに力を入れている。本日、党員たちはスー・チーさんのメッセージに従って決定を下した」と述べた。

 ウィン氏は委員会での投票に先立ち、「不公正な」法に反対するとの立場を示したスー・チーさんのメッセージを読み上げた。メッセージの中で、スー・チーさんは、「NLDが解党されても、党が衰退するとは思えない」とし、NLDは「わたしのものでも、誰の所有物でもない」と語った。(c)AFP