【3月28日 AFP】26日に開票結果が発表されたイラク連邦議会選で91議席を獲得し第1党になった、アヤド・アラウィ(Iyad Allawi)元暫定政府首相派は27日、連立協議を開始した。

 アラウィ元首相は27日記者会見し、「イラク国民のために決断ができ、イラクに平和と安定をもたらす強力な政府が必要だ」と述べ、例外をもうけずにあらゆる政治勢力と協議する方針を示した。また、選挙で第3党になったシーア派の政党連合「イラク国民同盟(Iraqi National Alliance)」とクルド人地域の2大政党の統一会派で、第4党になった「クルド同盟(Kurdistan)」と協議を行ったことを認めた。

 一方、第2党になった「法治国家連合(State of Law Alliance)」を率いるヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は開票結果を受け入れていない。いずれの政党も3日以内に開票結果に異議を申し立てることができ、その場合には選挙委員会が調査を行うが、米国や国連(UN)は、大規模な選挙違反の証拠はなく選挙結果は信頼に足るとしており、2週間以内に最高裁が選挙結果を認定するとみられている。(c)AFP/Prashant Rao