【3月23日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は22日、北朝鮮当局が不法に北朝鮮入りした容疑で1月下旬から身柄を拘束している米国人男性の起訴を決定したと報じた。

 朝鮮中央通信は、この男性についてボストン(Boston)出身で30歳の「アイジャロン・マーリ・ゴメス」と伝えている。起訴理由は「男性の行為に犯罪性が認められたため」としているが、罪状名は明らかにしていない。

 北朝鮮は1月25日、米国人男性が中朝国境を越えて不法入国したため身柄を拘束したと発表したが、男性の身元などの詳細は明らかにせず、米国務省は事件の不透明性に懸念を示していた。

 北朝鮮では前年12月25日にも、韓国系米国人の人権活動家、ロバート・パク(Robert Park)さんが中朝国境から不法入国したとして身柄を拘束されたが、北朝鮮当局は前月、反省の意を示したとしてパクさんを解放している。(c)AFP