【3月16日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で16日、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相支持派が、参加者から採血した大量の血液を首相府にまく、という変わった抗議行動をした。

 シンボルカラーの赤いシャツを着たタクシン支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」のデモ参加者らは、1日かけて仮設テントに列をつくって採血に応じた。集めた血液は注射器から5リットルボトルに移し替えられ、この奇妙な抗議行動の準備が進められた。UDD幹部らによると、集まった血液の量は300リットルに上った。目標は1000リットルだったという。

 午後遅く、総選挙の要求とともに、大量の血液は首相府の門にまかれた。

 その後、デモ隊は、アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相率いる民主党事務所にも血液をまこうと、事務所へ向けて行進した。

 前週末に始まったタクシン支持派による抗議デモには、5万人以上の治安部隊が警戒する中、警察発表で約10万人が参加した。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai

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